睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群は、大きないびきとともに睡眠中に何度も呼吸が止まる病気です。10秒以上呼吸が止まる「無呼吸」や呼吸が弱くなる「低呼吸」が、1時間に5回以上繰り返される状態をいいます。睡眠中に低酸素状態となり、それが毎晩、年単位で起きれば、心臓・血管系の病気や多くの生活習慣病と関連してきます。古くから高血圧症との関連性が報告されていますが、冠動脈疾患や脳卒中の発症にも関係するとされています。
また、この状態が繰り返し続くと熟睡できず、睡眠不足の状態になります。そのため日中の強い眠気や倦怠感、起床時の頭重感などが現れ日常生活に支障をきたすこともあります。
できるだけ早く治療を始めることをお勧めします。
診察の結果睡眠時無呼吸症候群が疑わしい場合には自宅での検査を行います。ご自宅に検査に必要な道具が郵送され、睡眠時に取り付けを行っていただきます。検査の結果夜間の無呼吸の回数が多い場合(1時間に40回以上)は重症隣治療が推奨されます。それに満たなかった場合は脳波を含めたより詳しい検査を実施いたします。
検査の結果、病気の重症度が中等度〜重症となった場合には鼻から寝ている間に空気を送り込み、気道が閉塞せず呼吸が止まらないようにします。機械はレンタルとなり、寝ている間にきちんと装着できているか、呼吸の状態などを遠隔で確認していきます。
軽症の方で顎の構造の改善で治療が見込める方には就寝中にマウスピースを着用し、下あごを前に保持することで気道の閉塞を予防します。
マウスピースの作成は歯科医院で行うためご希望の医療機関へご紹介いたします。
睡眠時無呼吸症候群の原因に肥満による気道の閉塞もあり生活習慣を改善することも大切です。またそれにより生活習慣病を併発されている方も多く並行して治療を行います。